西園寺花ごよみ

2019.7.1
ハス - Nelumbo nucifera

 ハス科の多年性水生植物。7〜8月に花を咲かせる。インド原産らしいが諸説あり。ハスは古名の蜂巣の略で、果実の入った花托の様子が蜂の巣のようであるところからその名が付けられたという。秋になると地下茎が肥大し、いわゆる蓮根になるが、観賞用の蓮の根と食用に栽培したものは異なるそう。西園寺の蓮根は食べられなくもないが旨くはない。泥の中から芽を出し美しく清らかな花を咲かせる蓮は、迷いを抱える衆生が生きる道を見出す姿にも例えられ、仏の教えの象徴とされる。別名水芙蓉(みずふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)。
 西園寺では先代住職が20年程前から蓮を育てており、境内を彩る夏の風物詩として親しまれている。毎年春に檀家さん方から頂いた田んぼの土を用いて植え替えをし、希望者には蓮根を提供。蓮を通じた交流の輪が広がりつつある。

参考文献 
牧野富太郎『牧野新日本植物図鑑』1980年、北隆館。