涅槃図ご開帳
2023.2.23

2月17日(金)のこども文庫開館日には

西園寺所蔵の涅槃図(ねはんず)をご開帳しました。

涅槃図とは旧暦2月15日にお釈迦様が

クシナガラの沙羅双樹林でお亡くなりになる場面を描いたものです。

描かれている人物や動植物、小物などのひとつひとつに意味があり、

また、身近な言葉の語源や由来も涅槃図にあったりするので、

少しでも意味がわかるととても興味深く感じられます。

今回は解説を添えて展示しましたが、

お釈迦様入滅の背景をもっと知りたい方には

故ひろさちやさん原作の仏教コミックスシリーズがおすすめです。

お釈迦様が最期の地クシナガラに辿り着くまでの経緯、

涅槃図に登場する弟子たちや

御生母である摩耶夫人(まやぶにん)についても描かれています。

あらゆる生き物がお釈迦様の下に集う場面などはフィクションの要素が強いですが、

お釈迦様の教えは分け隔てなくすべての生き物を救うといった意味が込められています。

西園寺所蔵の涅槃図のご開帳は今回限りですが、

檀家様からご寄贈頂いた額装の涅槃図が会館に飾ってあります。

こちらはより遠近感があり、全体像がよくわかるので、

お寺の涅槃図と比べてみると面白いかもしれません。

 

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