子ども坐禅会の後には、さいえんじこども文庫にて
「プラごみ問題を知ろう みつろうラップ作りワークショップ」
と題した催しがありました。
4歳から小学3年生までのお子さんたちの他、
多賀城市内の仕出し屋さんにもご参加頂きました。
講師としてお招きした鈴木まりさんは、
スズノキ堂という屋号でみつろうラップを制作販売し
プラスチックごみ問題に取り組むなど様々な活動をされています。
そもそもみつろうラップとは?
天然素材の布に、ミツバチが巣を作るために分泌する蜜蝋を染み込ませたラップ。
使い捨てラップのように電子レンジで温めることはできませんが、
野菜を包んだり、お皿に被せて蓋にしたりできます。
繰り返し使え、くたびれたらお直しも可。
いよいよ使えなくなったら土に還すことができるので、
お台所から出るゴミを減らすことができます。
どうやって作るのか、大人も子どもも興味津々です。
まずは蜜蝋をちぎって布の上に載せる。
クッキングシートで挟んでアイロンを当てる。蜜蝋がみるみる溶けてゆきます。
乾かしたらハイ出来上がり。とっても簡単ですね。
スライドではプラスチックごみが増えたことで今地球に何が起こっているか、
それが生き物や私たち人間にどんな影響を与えているのかなど、
わかりやすく説明して頂きました。
適切に処理されず自然界に流出したプラスチックが土に還るまでにかかる、
途方も無い年月の長さには参加者一同愕然。
まりさんが大切にしている「長く使えるものを選ぶ」「捨てる前に工夫する」
という暮らし方は、一昔前には誰もが当たり前にしていたことでしたが、
今では何やら贅沢なものになってしまったかのようです。
少し難しい話もあったかもしれませんが、
子どもたちにもちゃんと伝わっていたのでしょうか。
ある女の子から「今日教えてもらったことを学校で先生に話してみる!」
という声が聞かれたのはとても嬉しいことでした。
まりさんは終始やわらかな語り口で、
「子どもたちの未来のために、などとあまり肩肘張らず、
できることから始めましょう」と説いて下さいます。
その姿勢は大いに見習いたいところですが、
ここでは敢えて言わせて下さい。
大人たち、今すぐ行動しましょう!
ちなみにこども文庫にはプラごみ問題や海の生き物を題材にした絵本もあります。
是非お手に取ってご覧下さい。
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